BUMP OF CHICKEN

ぼくの夏休み 2日目 (「星つなぎのエリオ」感想)

egkta

夏休み2日目も朝5:00に起床。


今日は朝のギター練習後に「星つなぎのエリオ」を見に映画館へ。


「星つなぎのエリオ」は8月から公開されたディズニー映画だ。そして、自分が愛してやまないBUMP OF CHICKENの「リボン」がタイアップされている。


これまでもBUMPが映画で主題歌を務めたことは何度もあったが、実はどの作品も映画館まで行ってみたことはなかった。


特に理由はないが、BUMPの新曲が出るきっかけになってくれただけで十分嬉しかったからだろう。


BUMPがタイアップをするときはタイアップ先をこれでもかというほど愛して曲を作っているのは知っているつもりだ。それでも、自分がタイアップ先のことを知らないことが多かったので、映画館まで見にいく気にはならなかった。


ところが、今回は少し事情が違う。


なにせ主題歌が新曲ではなく、2017年にリリースされた「リボン」だからだ。


「リボン」はバンドの結成20周年目最終日の記念にスタジオライブで公開された曲で、BUMPのこれまでの集大成ともいえるフレーズが入っている。


特に歌詞の「赤い星並べて どこまでもいくんだ」の「赤い星」はBUMP自身のことを指していると思われ、リリースされた当時はBUMPが自分たちのことを歌ったことに驚いたのを覚えている。


そんな曲を映画のタイアップにすると知った時、「え?なんでよりにもよってリボン???」と目を疑った。


それと同時に、「作品のテーマにそんなに合ってなさそー。」と思った。なにせ「リボン」はBUMPの20年間の歩みそのものを歌ったものだからだ。


だから、今回もこれまでと違わず、「映画館まで見にいくまでではないかなあ。」と思っていた。


いたのだが、どうやら評判がいいではないか。


自分はこじらせオタクなので、ディズニー・ピクサー映画は特別好きではなかったが、近年で唯一見た「リメンバー・ミー」が結構よかったのを思い出した。


あの作品を初めて見たのは去年の金曜ロードショーだったので、今回も同じようにテレビ放送はしばらくないと考えると、今のうちに見ておいたほうがいい気がしてきた。
(どうやら2022年にもテレビ放送はされてたみたい)


じゃあせっかくだし見に行ってみようじゃないかというのが、今回見たきっかけ。

で、ここからが本題。まず、総評としては
「よかったし普通に泣いた」


なぜなら、「星つなぎのエリオ」は勇気の物語だったからだ。


自分はBUMPと勇気は切っても切り離せないテーマだと思っている。BUMPは「ありのままの自分でいること」がどれだけ勇気のいることかを知っており、それを受け入れてくれるアーティストだ。自分もこれまで何回それに支えてもらったかは数えきれない。


だからこそ、ありのままの自分を受け入れてくれる居場所を探し続けたエリオの姿がとてもよかった。


正直なところ、序盤は「こいつ宇宙人任せで何もしてなくね?宇宙人が来なかったら自分から宇宙人を探す気はあるのか?」と思ったが、それは大いなる勘違いだった。


あの年から無線の勉強をして、宇宙人の交信を図るなんて並大抵の覚悟じゃできない。ちゃんと自分で積極的に宇宙人に攫われようとしている。


「この星に自分の居場所はないんだ。だから、宇宙に行こう!」というのはなかなか突拍子もない考え方だが、子供の考えることはそれくらいシンプルでいい。


逆に、子供だからこそ知らない世界に飛び込む勇気があり、宇宙のどこかに自分の居場所があると信じ続けていられたんだと思う。


彼の友人であるグロードンも彼と同じく、民族の風習という自分を縛るものを拒み、「ありのままの自分でいること」を求めていた。


エリオが「ありのままの自分でいられる居場所」を、グロードンが「ありのままの自分の姿」をそれぞれ求めており、その対比もよかった。


ただの独身男性が親を語るのは甚だ烏滸がましいことだが、親が子供に「普通」を望むことについても考えさせられた。


確かに、生きていくうえである程度の「普通」を身につけることは重要だ。その一方で「普通」を子供に求めすぎることは子供を「ありのままでいること」から遠ざけることになる。


生きるために必要なことと、幸せでいるために必要なことはきっと別物だということなんだろう。


他にも語れそうなことはあるが、これはただの1人のBUMP ファンが書いた薄っぺらい感想だ。ストーリーやアニメーションなどへの感想はディズニー・ピクサーファンに譲ろう。


ここからは「リボン」が「星つなぎのエリオ」に合っていたかという話をしよう。


ここまで書いた通り、BUMPと「星つなぎのエリオ」には確かにシナジーがあると思う。だが、一番当てはまるのが「リボン」なのかはいまいちピンとこない。


個人的には「プレゼント」はかなり作品とのシナジーがあると思えたが、あの曲をエンディングにするには少し暗すぎる気がする。


じゃあ、「新世界」でめちゃくちゃ明るく終わるのはどうだろうか?それはそれで見てみたい気がするけど、CMで流すには少し明るすぎる…


そう考えると「リボン」はかなり妥当な選曲なんじゃないかと思えてくる。


自分にはBUMPのこれまでとこれからを歌っているようにしか見えてなかっただけで、改めて歌詞をよく見ると、シンプルにこれまでとこれからを繋ぐ歌なんだとも思えてきた。


上手く言語化できないのがすごく悔しいけど、とにかく「リボン」が流れてきたタイミングで涙も流れてきたのは事実だ。


これまでに何度も何度も聴いた「リボン」を映画館で聴くだけでも泣けるくらいにはよかった。


まだ観ていないBUMPファンはぜひ騙されたと思って映画館で観てみてほしいと思う夏休み2日目でした。

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EGK太
EGK太
1997年生まれの独身サラリーマン(男)
インターネット上での居場所が欲しくて活動開始 (2023.8〜)
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