読書録 その5 『プレゼント』

どうも。EGK太です。
昨日は疲れたので完全にサボりましたが、一昨日と今日の2日間かけて書きました。
今回まで4回に渡って続いたスペンサー・ジョンソンの本もこれが最後です。
自分は基本kindleで読書をしていますが、この本はまだ電子書籍化されておらず、仕方なく紙で買いました。
ただ、読む価値は大いにありました。
この本は1人の若者が、とある老人に教えてもらった「プレゼント」を探し求める物語になっています。
基本的にはこれまでの3冊と同じようなお話ですが、少し異なることがあります。
それはこれまでの3冊が「成功」するために必要なことを買いているのに対して、この1冊だけは「幸せ」になるために必要なことを書いていることです。
ここで「成功すれば自然と幸せになれるんじゃない?」と思う人もいると思うので、先に言っておきます。
そもそも成功ってなんですか?
もちろん、人によって成功の形は違うものでしょう。
お金持ちになることかもしれないし、人気者になることかもしれない。もしかしたら、これまで誰も成し得なかったことをやり遂げることかもしれません。
どれが正しいとか、どうあるべきだとかそういう話ではありません。
ただ、それらはどれもあくまで周囲から見た「成功」であって、あなた自身が「幸せ」かどうかはまた別の問題です。
ここからは本のネタバレになりますが、幸せが手に入る「プレゼント」とは今この瞬間のことです。
(そもそも英語のpresentって単純に「贈り物」って意味と「現在」って意味の両方があるんで、意外でもなんでもないかもしれませんが…)
どれだけ成功できたとしても過去の栄光に縋ったり、ありもしない未来に現実逃避したってダメなことは直感的にも理解できると思います。
だからって過去と未来を完全に無視すればいいという話ではないところもこの本のいいところです。
確かに過去のことはどうしようもないし、未来のことなんて誰にわかりません。
それを踏まえた上で、この本はちゃんとすべきことを教えてくれます。
過去から失敗を学ぶ
過去は現在の積み重ねでできています。もちろん成功したことも失敗したことも含めたものが今の積み重ねになっています。
その積み重ねから何かを学び、また次の「今この瞬間」を生きることがよりよい今を作ることに繋がります。
なんなら、その積み重ねは自分がしたものじゃなくてもいいんです。
これまで自分と同じ人生を歩んだ人はいませんが、同じようなことをしようとした人ならきっといます。
自分を含めた過去の人たちがどんな失敗したのか、それを学んでいけば同じ失敗することも少なくなっていきます。
未来への計画を立てる
そして、今をどう積み重ねたらどんな未来になるかを思い描くことはできます。
そして、その未来の形が現実的であればあるほど、自分がどうすればいいかが鮮明になります。
目的地にたどり着ける道だとわかっていれば、その道を迷わず歩いていけるのと同じです。
こんなことをつらつら書いていると「綺麗事を言いやがって」と思う方もいると思いますが、自分は本気で「綺麗事は通用するし、それくらい世界はシンプルだ」と思っています。
この言い方は自分の尊敬するアドラーと同じですが、スペンサー・ジョンソンも本質的には同じ理念を持っていたんじゃないかなと思います。
だって、これまでの4冊を読むと共通する考え方があまりに多すぎるんですよ。ざっと考えても、大切にしてることが似すぎています。
「目的を中心に人生を考える点」、「今この瞬間を生きることが大切と考える点」、「恐怖心に打ち勝つこと(=勇気)が人生を好転させると考えている点」…
丁寧に探せばもっと見つかると思いますが、それは実際に読んで見つけてみてください笑
正直アドラーの心理学は万人におすすめできるほどわかりやすいものではなく、理解して実践するのも容易ではないと思います。
なので、個人的には誰かにおすすめするならスペンサー・ジョンソンの4冊を選びます。
ここまで5回に渡って自己啓発本の類を紹介しましたが、ひとまず紹介したいものは一通り終わりました。
あとは気が向いた時にpart1の「嫌われる勇気」の理論編である「幸せになる勇気」と、「夢を叶えるゾウ」については書こうと思っています。
次は「なんとなくをやめる週間」に読んだ本が数冊続くと思います。
ネタ切れになる前に新しい本も読まなきゃなあ。
それじゃあ今日はここまで!
またね!!